
オリンピックはどうして4年ごと?
どうして夏季大会のほかに冬季大会もあるの?
それはさておき、近代オリンピックの第1回大会では、1896年にギリシャのアテネで開催され、第2回大会では1900年にフランスのパリ、第3回大会は04年にアメリカのセントルイス、第4回大会は08年にイギリスのロンドンで行われました。この第4回ロンドン大会は開催期間が半年にも及び、本来は冬季スポーツの競技種目であるフィギュアスケートも実施されました。また20年の第7回アントワープ大会では、フィギュアスケートに加えてアイスホッケーも仲間入りしたために、従来のオリンピックとは別に、独立して冬季大会を開いてはどうかとの話しが持ちあがりました。
この問題はIOC内で議論の末、最終的には24年にフランス・シャモニー地方で行われた冬季大会が第1回大会となり、以後92年の第16回アルベールビル(フランス)大会まで、オリンピック競技大会に先がけて同じ年に、北半球の冬季シーズンに実施されてきました。が、次の第17回大会からは開催年も独立し、94年にノルウェーのリレハンメルで行われました。つまり、このときから、冬の大会はオリンピアードの3年目に実施されることになり、現在は夏と冬の両大会が2年ごとに交互に開かれることになったのです。
参考までに、オリンピック競技大会(Games of the OlympiadまたはOlympic Games)は単に「夏季大会」、オリンピック冬季競技大会(Olympic Winter Games)は単に「冬季大会」と言われることもあります。
ちなみに日本ではこれまでに、1964年の第18回オリンピック競技大会を東京で、72年の第11回オリンピック冬季競技大会を札幌で、98年の第18回冬季競技大会を長野で開催しました。
執筆者:伊藤公(いとう・いさお)プロフィール
1935年生まれ。明治大学文学部卒。出版社を経て66年より日本体育協会・日本オリンピック委員会(JOC)に勤務。その大半を国際部門で過ごし、80年のモスクワ・オリンピック時は国際課長だった。91年、独立しフリーのオリンピック評論家に。72年の札幌冬季大会時よりオリンピックに携わり、現場での観戦・取材は夏季・冬季合わせて10大会に及ぶ。日本スポーツ学会(スポーツ・ネットワーク)運営理事、日本スポーツ芸術協会、日本オリンピック・アカデミー(JOA)各会員。共著・共編著は『オリンピックの本』(サイマル出版会、1986年)、『近代オリンピック100年の歩み』(ベースボール・マガジン社、1994年)、『ポケット版オリンピック事典』(楽、2008年)など多数。ネット情報は『モスクワ五輪ボイコットの真相』(http://blog.livedoor.jp/itoko2/、2005年11月1日〜06年3月17日 全137回)など。