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北京五輪キホンの「キ」

開催地はどうやって決まるの?
東京オリンピックが開催される確率はどれくらいで、いつ決まるのですか?

  ところで、東京オリンピック招致委員会(石原慎太郎会長)は、この1月、IOCに“申請ファイル”を提出しました。これは「申請都市に対する質問状への回答」で、「開催日程」「動機とレガシー」「コンセプト」「政府/国内オリンピック委員会(NOC)/都市による支援」「法的側面」など25項目に及び、申請都市が本当に“スポーツの祭典”を開催することができるかどうかをIOCが判断するための資料と言えるでしょう。IOCはこれを大所高所から読み、立候補都市にふさわしい数都市を選ぶことになります。
  東京オリンピック招致委員会のそれは、同委員会が英知を絞って作成したファイルだけに大作ですが、あれもこれも入れたために総花的なところが気になります。つまりコンセプトがぼけており、「どうしても日本の東京で」というキャッチ・フレーズ的なものが見当たりません。また「法的側面」の弱さも露呈しております。国家的行事を招致しようというのに、日本には1961年に制定された“スポーツ振興法”しか存在していません。日本国政府は昨2007年9月11日、東京招致について閣議了解をしました。しかし、その内容は冷たいもので、「どうしても」という気持ちは読み取れません。
   煎じ詰めると、「東京都が招請することは認める」が、「主要施設の整備に要する経費に占める国の負担割合は2分の1以内」とし、大会運営費は自前で賄いなさいとしております。つまり日本国政府は、「国・地方とも財政改革の推進が引き続き緊要な課題である」ことにかんがみ、主要施設の施設に要する建設費の2分の1以内しか補助できませんよ、と明言しているのです。
  オリンピック競技大会の開催の栄誉は確かに都市に与えられ、国に与えられるものではありません。だが、世界の総人口65億のうちの約40億の人たちがテレビによって観戦するといわれているオリンピックは、もはや世界最大の行事に成長していると言っても過言ではないでしょう。だからこそ、05年の、2012年の第30回オリンピック競技大会の開催地を決めるシンガポールでのIOC総会には、ロンドンはブレア・イギリス首相、パリはシラク・フランス大統領(いずれも当時)がそれぞれ応援団長として押しかけ、投票権をもつIOC委員に対して支持を訴えたのです。来年10月のコペンハーゲンにおけるIOC総会では、日本代表として誰が東京招致を呼びかけるのでしょうか?

   IOC委員の大陸別分布のことも、おろそかにはできません。現時点では115人のIOC委員がおりますが、大ざっぱに分類しますと、ヨーロッパ在住が約50人、アフリカ、アジア、アメリカ在住が各20人、オセアニア在住が約5人となっており、通常は自分の住む大陸の都市に投票するとも考えられます。また最近のオリンピックが、どの大陸のどの都市で開かれているかの実績を勘案することも必要です。アメリカ大陸では1986年の第26回大会以来、夏季大会は行われておりません。そういうところからすると、アメリカ大陸のシカゴ、リオデジャネイロが強そうな感じがします。
   東京が苦戦しそうに思えてならないのは、そういった諸々の理由があるからです。したがって、現時点で招致が成功する確率は低いと言わざるを得ませんが、実際はこれからです。頑張ってほしいものです。

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伊藤公さんイメージ執筆者:伊藤公(いとう・いさお)プロフィール
1935年生まれ。明治大学文学部卒。出版社を経て66年より日本体育協会・日本オリンピック委員会(JOC)に勤務。その大半を国際部門で過ごし、80年のモスクワ・オリンピック時は国際課長だった。91年、独立しフリーのオリンピック評論家に。72年の札幌冬季大会時よりオリンピックに携わり、現場での観戦・取材は夏季・冬季合わせて10大会に及ぶ。日本スポーツ学会(スポーツ・ネットワーク)運営理事、日本スポーツ芸術協会、日本オリンピック・アカデミー(JOA)各会員。共著・共編著は『オリンピックの本』(サイマル出版会、1986年)、『近代オリンピック100年の歩み』(ベースボール・マガジン社、1994年)、『ポケット版オリンピック事典』(楽、2008年)など多数。ネット情報は『モスクワ五輪ボイコットの真相』(http://blog.livedoor.jp/itoko2/、2005年11月1日〜06年3月17日 全137回)など。

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日本は「金」メダルを何個獲得すると思う?

日本は、2004年のアテネ五輪で16個、2000年のシドニー五輪では5個の金メダルを獲得しています。
JOC強化担当者は「北京での金メダルは5個」の見通しを発表しています。(詳細